バッハウ渓谷の文化的景観

ツアー・ステーション代表 加藤広明です。

約2,500kmのドナウ河の中でも最も美しい景観は、ユネスコ世界遺産に「バッハウ渓谷の文化的景観」として登録されている僅か35Kmの区間です。

メルク修道院、ゲドヴィッヒ修道院、デュルンシュタインシュタインと、見事な美しいバロック建築の最高峰とも言うべく数々の修道院や古城、リースリングを主体とした何区画ものワイナリー、深い渓谷美などがこの区間に密集している。ヨハン・シュトラウスの「美しき蒼きドナウ」の旋律は、この辺りからきたのでは―とひしひしと感じる景観です。

クレムスに寄港。「神の砦」と呼ばれるゲドヴィッヒ(ゲットヴァイク)修道院を訪ねる
デュルンシュタイン/修道院教会の青い鐘楼と、廃墟の城「クエンリンガー城」を眺める

異教徒たちはウィーンを越え、アルプス、ボヘミア山脈を避け、ドナウ河を西へ西へと領土拡大を試みるもドナウ河が最も川幅が狭く、急流であったこの辺りを最後の砦としました。

今でこそ観光地ですが、かつてはこのあたりが最後の砦だった故に、僅か35Kmの区間に異教徒にこれ以上攻め込まれないようにと右に左に美しいバロック修道院がある。ゆえにクルーズ船のデッキでは、ワインや食事を楽しみながらこの景観を写真や自分自身の心に刻み込む…。

また、VIKINGリバークルーズ船のプログラムは、実に上手く全体をプロデュースしている。クレムスの出港は、船を進める先に夕陽の赤が沈むベストタイムに合わせて航行。生涯忘れ得ぬ一時にお客様はなったと思う。

さて、今宵のVIKING船内でのディナーは『オーストリアナイト』
食材、ワイン、アプリコットなど、とことんオーストリアを堪能。

さすが、VIKING74隻全て『4つ星』がつく由縁だと改めて実感!