マリア・テレジアの足跡を訪ねて

ツアー・ステーション代表の加藤広明です。

旅行会社の醍醐味は「旅づくり」にこそあると常に思っています。
そして私の旅づくりは、まず「主人公」を決める

セーヌ河リバークルーズならば「モネ」、ローヌ河リバークルーズならば「ゴッホ」、バルト海&ヴォルガ河リバークルーズならば「女帝エカテリーナ」など。

そして今回のドナウ河リバークルーズは「マリア・テレジア」を主人公として、ハンガリー~ドイツまで約530Kmを移動しながら、彼女の足跡と中欧の歴史を紐解く企画です。

ただ単に「ブダペストの真珠」「シェーンブルン宮殿」「X’masマーケットは美しかった!」ではなく、船内で映像や資料などを使って解りやすく紐解いてから観光すると、見えないものが見えてきます。

リバークルーズの場合、ライン、ローヌ、セーヌ、ドナウ殆ど往復でリバークルーズは航行しているので、クルーズ会社のパンフレットを見ると 「○○河上り」と「○○河下り」 が存在する事が分かりますが、旅行会社のパンフレットを見てもどちらかしか存在しないように見受けられるのです。
様々な河川リバークルーズを経験してきましたが、上りクルーズと下りクルーズは随分と大きな違いがそこにはあるのです。 

ハンガリー・ブダペストは、一度は東方異教徒によって陥落。一時はオーストリア・ウィーンにまで攻め入られ、初女帝しかも23歳にしてハプスブルクのトップに就かなくてはならなくなり、その後身籠り乳飲み子を抱きかかえて、命懸けでドナウ圏を守り抜いた「マリア・テレジア」を今回の旅の主人公に据えているので、ハンガリー・ブダペスト~スロバキア~オーストリア~ドイツへの「ドナウ河上り」でしか、彼女の偉大さは理解できないのです。

遊びの中にも、旅には「物語」が重要だと思いませんか?