オリンピック期間中に合わせたクルーズはそんなに多くはないですが、やはり又客効果もあるのか、2020年に外国客船が設定する日本発着クルーズは16隻114航海。
しかし、日本のクルーズ人口は相変わらず30万人前後と、クルーズ配船が増えてもさほど増加はない。

では、これだけ多くの外国客船が配船がされたとして、誰が何処から来て乗船するのか…? 僅か30万人の日本人だけで、16隻114航海を満席にできる訳もないので、、、
答えは!
欧州・北米・豪州・アジアから国際線で来日した外国人が、飛行機を降りた後にクルーズ船に乗船する訳です。
したがって、今や世界のクルーズ愛好家やクルーズ会社から支持される日本となった今、すでに日本には130港ほどの港があるので、これ以上新しい港は日本に必要はなく、必要なのは入国審査後に移動距離や移動時間を要しない、 、国際空港と国際クルーズターミナルが一体化した フライ&クルーズハブ拠点港です。

ヨーロッパのクルーズ業界の雄である「MSC」や「 Costa」が定点定期で毎週日曜日にジェノヴァを出航し翌日曜日に再びジェノヴアへ戻る西地中海クルーズ、毎週土曜日にベネチアを出航し翌土曜日にベネチアへ戻る東地中海クルーズ、このスタイルがクルーズビジネスの基本中の基本で、クルーズ会社として一番利益を稼ぎ出す事ができる仕組みなのです。
乗組員の入れ替えなどもあるので、様々な航空会社と共同で行う基本的な王道クルーズビジネス。 

カリブ海クルーズでも地中海と同じようにマイアミ港から定点定期クルーズが航行

そこで、地元贔屓目に見たとしても、中部国際空港にフライ&クルーズハブ拠点を置くことはかなり現実味があると考えています。

セントレア沖を金城ふ頭港に向けて航行するクァンタム・オブ・ザ・シーズ(カジュアル船)

ラグジュアリー船やプレミアム船ではなく、世界のクルーズ船400隻のうちの8割を占めるカジュアルクルーズが対象。そして クルーズ人口 僅か30万人足らずの日本や500万人足らずの中国市場ではなく、北米、欧州、豪州を軸とした2,500万人市場を対象とした定点定期のフライ&クルーズハブ拠点港が必要な時。 観光立国目指す海洋国家日本として、必ずや成長するための大きなエンジンになる事は間違いないと考えています。